ベーチェット病の主症状
【監修】横浜市立大学 名誉教授 石ヶ坪 良明

外陰部潰瘍

症状

性器の周辺に痛みのある潰瘍が生じ、1~2週間で治癒し、再発を繰り返します。
男性では陰嚢、陰茎、亀頭に、女性では大小陰唇、腟粘膜に発生します。外見では口腔内にできる口内炎に似ているところもありますが、口内炎ほどの頻度では発症しません。痛みが激しい場合は歩きにくくなり、瘢痕が残ることもあります。女性の場合、排尿時の痛みが強く、また、生理の周期に一致して悪化することもあります。
患者さんにとっては相談しにくい症状ですが、診断上の決め手となることも少なくありません。

治療

痛みが強い場合はステロイド軟膏が有効ですが、長く続けるべきではありません。局所を清潔に保つことも大切です。飲み薬が効果を示すこともあります。