ベーチェット病の主症状
【監修】横浜市立大学 名誉教授 石ヶ坪 良明

口腔粘膜のアフタ性潰瘍

症状

ほとんどすべての患者さんに現れる症状で、口唇、頬粘膜、舌、歯肉、口蓋粘膜、扁桃、咽頭に円形の潰瘍ができます。いわゆる口内炎で、痛みを伴います。同時にいくつもの潰瘍ができることもあります。
多くの場合、最初に起こる症状でもありますが、この段階ではベーチェット病を疑う人は稀ですし、受診しても確定診断は難しいのが現状です。口内炎は1週間から10日ほどで治癒しますが、経過を通じて繰り返して起こることも特徴です。

治療

口腔内や喉の奥まで同時にいくつもの潰瘍ができることがあり、発症するとつらいことが多い症状ですが、基本的には様子を見ながら炎症が引くのを待ちます。痛みが強いときは軟膏や口内炎用貼り薬を用いることもあります。