ベーチェット病の主症状
【監修】横浜市立大学 名誉教授 石ヶ坪 良明

皮膚症状

症状

足首から下腿を中心に、赤く腫れた発疹ができます(結節性紅斑皮疹)。また皮下に硬いしこりのようなものができ、痛みを伴います。顔、頸、胸などにニキビに似た皮疹が見られることもあります(毛嚢炎様皮疹)。
そのほか、皮下の静脈に沿って痛みが出る血栓性静脈炎が見られることもあります(表在性血栓性静脈炎)。
いずれも1~2週間程度で痕を残さず治癒しては再発を繰り返します。そのほか共通の症状として、皮膚が過敏になり、虫刺され、剃毛、注射といった皮膚への刺激によって赤みを増したり腫れたりといった「カミソリ負け」に似た症状が見られます。

治療

様子を見て、症状が治まるのを待ちます。症状がひどいときにはステロイドの軟膏によって炎症を抑えることもありますが、多い事例ではありません。内服薬を用いることもあります。